介護事故・因果関係否定・支払い拒絶→訴訟により2200万円を獲得した事案
事故の状況
歩行介助中に転倒、大腿骨骨折により入院後、寝たきり状態となって、4か月後に亡くなった。
介護事業者は、亡くなったのは被害者の既往症によるものであり、転倒とは無関係と主張し、賠償を拒絶していた。
解決
転倒事故と死亡の因果関係を前提とした訴訟上の和解に至り、2200万円を獲得。
概要
被害者 | 70代男性 |
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傷病などの状況 | 死亡事案 |
受任前の提示額 | 支払い拒絶 |
獲得金額 | 2200万円 |
弁護士介入後の増加額 | 2200万円 |
解決手段 | 訴訟 |
相談時の状況
歩行介助中に転倒、大腿骨骨折により入院後、寝たきり状態となって誤嚥性肺炎を繰り返し、4か月後に敗血症によりお亡くなりになりましたった(なお、骨折自体は入院中に治癒していました。)。
介護事業者は、亡くなったのは被害者の既往症によるものであり、転倒とは無関係と主張し、賠償を拒絶していました。このような事業者の対応に納得できないとしてご相談に来られました。
受任後の流れ
被害者がご高齢で病歴もあり、訴訟において因果関係、既往症、過失の有無が激しく争われました。
特に因果関係については、骨折自体は治癒していることから、転倒事故と、寝たきり状態に陥り誤嚥性肺炎の頻発による全身状況の悪化が密接につながっていることを、医療記録を踏まえ丁寧に立証しました(余談ですが、介護事業者の責任論(介護事業者が発生した結果に対しどの程度責任を負うべきか、という議論)という先端的な議論もされました。)。
その結果、転倒事故と死亡の因果関係を前提とした訴訟上の和解に至りました。
本件についてのご説明
本件は、法的因果関係の立証が困難な事案でした。既往症も多数あり、素因減額が大幅にされる可能性もあると考えられました。数千頁にわたる診療録、特に看護記録を丁寧に読み解き、より精密な主張及び立証をするよう心がけました。
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